2004年07月31日

交通局から小切手が届く

突然何の前触れも無く、ロンドン交通局から小切手が送りつけられてきたのでびっくりしました。
といっても3ポンド(約610円)なのですが。

「これはひょっとして、僕の日記を読んで感激した関係者が謝礼を送ってきたのか!?」と一瞬色めきたちましたが、どうやらそうではなく(当たり前だ)、以下のように同封の手紙に説明がありました。

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○○さま

私たちの記録によると、あなたのオイスターカード(これはJR東日本スイカやJR西日本イコカのような接触式のカードのことです)から運賃が誤って引き落とされていたことが判明いたしました。

判明したのは下記の日時のバス運賃です。

日付
04年6月12日

バス路線
E○○

料金
70ペンス(約140円)

この誤りにつきまして、心よりお詫び申し上げます。
ささやかなお詫びのしるしといたしまして、3ポンドの小切手を同封いたします。

この誤作動は、カードリーダーの故障により、あなたの正規のトラベルカード(定期券)が認識されず、プリペイドされていたカードより70ペンスが誤って引かれてしまったことにより生じたものです。
このリーダーはすでに修理されております。

もしご質問などがありましたら、ヘルプデスクXXXX XXX XXXX へご連絡ください。

以上

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というわけで、どうも誤請求があって、筆者も気づかないうちにプリペイドカードから70ペンス(約140円)が余計に引き落とされていたことがあったようで、そのお詫びのしるしということのようです。

これはいつもと違うイギリスらしからぬ太っ腹な対応です。
考えてみたら、イギリスでこんな律儀な対応を今まで経験したことがあったでしょうか。(いや、ない。)
イギリスもまだまだ捨てたものではないのかもしれません。

これはまた、ロンドン交通局がオイスターカードに如何に力を注いでいるか、とういうことの表れかもしれません。
というのも、このオイスターカード、いまロンドンでものすごい勢いで導入が進められているのですが、いくつかの面でかなりの優れものなのです。

1 割引率が高い
なんといっても最大のメリットは割引率の高さにあります。
たとえばバスの運賃は現金価格1ポンド(約200円)に対して、オイスターカード70ペンス(約140円)。また、地下鉄の初乗りは都心では現金価格2ポンド(約400円)に対して同カード1.6ポンド(約320円)など、おおむね2〜3割引、という相当な割引率です。

2 乗り越し清算が出来る
これは、日本に在住の方から「そんなの当たり前じゃん」といわれそうですが、ロンドンでは画期的なことです。
というのも従来は乗り越し清算は許されず、切符に書かれたゾーンを越えて乗車すると即罰金10ポンド(約2000円)、という恐ろしいシステムだったのです(!)。

これは、ブレア首相夫人も、窓口が開いていなかったため切符を購入できなかったにも関わらず罰金を払わされた、というエピソードもあるほど厳しいものです。

しかし、オイスターカードがあれば、もうそんな心配は要りません!(だんだんキャッチセールスみたいになってきた・・・。)
というのも、オイスターカードはなんと残金をマイナスにすることができるのです。(ただしマイナスのままでは次回乗車することは出来ないので、それまでに窓口や自販機で足りない分をチャージしなおす必要がある)。

これは、筆者が偶然、チャージ料金が足りないまま定期券のゾーン外で降りてしまったことがあるのですが、そのときこの仕組みに気づきました。
便利な世の中になったものです。

ちなみに、同カードのチャージが可能な券売機は、いまやほぼ全駅に設置されていますし、電話やオンラインでもチャージ可能だそうです。

また、オフィシャルウェブサイト によると、今は1週間以上のトラベルカード、または任意の料金のプリペイで同カードの購入ができるようになっているようです。

ごく短期間の旅行目的の滞在ならワンデイトラベルカードのほうがお得度が高いかもしれませんが、いずれはすべてオイスターカードに切り替える方針、とのことで、今後の展開から目が離せません。

そういえば、筆者はこの「オイスター」という変なネーミングの由来がどうしても分からなかったのですが、どなたかご存知の方いませんか・・・?



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2004年07月30日

フシギなサービス

先日、いつものごとくロンドン地下鉄に乗ろうとしたら、面白い掲示を見つけました。

先日も書きましたが、ロンドン地下鉄では平常どおりの運行を通常、「Good Service」といいます。
しかし、よく見ていただくとこの日はなぜか一つだけ「Normal Service」・・・。

今まで、筆者はてっきり「グッド」か「ディレイ」のどちらかだと思っていましたが、「ノーマル」というのは、いったいどのようなサービスが繰り広げられていたのか・・・。
興味はつきません。

ついでにもう一つ。
「従業員不足のため、当面の間、切符売り場を閉鎖します。」

やる気無いですねぇ。
しかも「従業員不足」なんて開き直っています。
まあ、夏だから仕方が無いのかもしれないですね。

「このくそ暑い中、仕事なんかやってられっか。べらぼうめ!」

と行間に書いてあるのが読めるような気がするのは、筆者だけでしょうか・・・。



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2004年07月29日

カジュアルセックスの流行とビッグ・ブラザー

最近、イギリスの若者の間で性感染症が急増している、というニュースが、昨日の「メトロ」紙のトップ記事になっていました。
たとえば、クラミジアは10年前に比べて57%も増加しているそうです。

こういった性感染症の蔓延の一因として、若者の間で「カジュアルセックス」が広まっていることが挙げられています。
そして、それを煽っている、としてある人気テレビ番組が槍玉にあげられているようです。

健康保護協会のスポークスマンは、
「出演者のミシェールとスチュアートは番組内で明らかに性行為をおこなっていますよ。これはけしからんことです。この番組は、見ず知らずの相手と危険を顧みずに性行為を行ってもオーケー、というメッセージを視聴者に送っているのですよ。」
と厳しく非難しています。

さて、その番組とは、イギリス在住者で知らぬものはいないお化け番組「ビッグ・ブラザー」です。
しかし、筆者はこの番組について語ることは出来ません。
というのも、何を隠そう、この国民的人気を誇る同番組を殆ど見たことが無いのです。

とはいっても、同僚の間でもよく話題になりますし、タブロイド新聞などでもよく話題を扱っていますので、だいたいどんな番組だかは知っています。

この番組、要はオーディションを勝ち抜いた見ず知らずの素人男女12人を、一つの家で共同生活をさせて、その模様を中継、人気投票をしてチャンピオンを決める、というもののようです。
それだけではあまり面白くなさそうですが、出演者はゲイや、性転換者、バイセクシャルなどが中心で、またいろいろな仕掛けがしてあって、出演者同士で大喧嘩をしたり、恋愛やときにはセックスまでしちゃう、というとんでもない番組なのです。
面白そう・・・でしょうか?

確かに、「俗悪番組」のレッテルが貼られ、非難されるのも仕方ないところもあるのかもしれません。
しかし、同番組のスポークスマンは、
「ハウスメイトのうち何人かはちゃんとコンドームを持ち込んでいます。それにミシェールもスチュアートも20歳をすぎた分別のある大人なんです。彼らの決めたことに文句を言われる筋合いはありませんね。」
と、こちらも一歩も引かない様子。

この番組、ほぼ毎日1時間のダイジェストと、2時間の生中継があって、さらに、視聴者が意見を言い合うような番組など、いくつかの関連番組もあるようで、放映している「Channel4」はさしずめこの番組を中心に回っているような状態です。
もうこの際、「Channel Big Brother」と改名したほうがいいんじゃないか、と言いたくなるほどです。

もちろん、筆者はそんな巷の「カジュアルセックス」の動向とは無縁のロンドン生活を送っていることはいうまでもありません・・・(誰も聞いてないか)。
そんなわけで今晩あたりライブ放送でも見てみようか・・・、と思っているところなのでありました。



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2004年07月28日

ロンドンでのフラット探し

昨日の続きです。
ロンドンでフラットを探すときは、日本のように不動産屋を介するのではなくて、「LOOT」(オンライン版もあります)や、イブニング・スタンダードのような情報紙の個人広告を見て、広告主である大家に直接電話するのが一般的となっています。

僕もこの方法を同僚から薦められたので、渡英後まもなく、さっそく良さそうな条件のところに電話をしてみました。

僕「もしもし。あのー。LOOTの空き部屋の広告を見てお電話したのですが・・・」

大家「ふむ。おぬし、わしのフラットを見たいと申すか・・・。よかろう。今から来るが良い。住所はXXXの○○○じゃ。」

僕「はい。ありがとうございます。ところで、あなたのお名前は?」

大家「むう。わしの名か? わしの名は・・・・・・フセインじゃ。」

僕「・・・・・・」

こんな感じで、大家はアラブ系の名前であることが多いとは聞いていましたが、よりによってフセインとは・・・。

そんなわけで、おそるおそるフセイン氏のフラットを訪ねることになったのでした。

彼のフラット、日本で言う1Kのような間取りで、広さは申し分なかったのですが、問題はなんとシャワー、ガスがコイン式だったのです。
これは、コインを投入すると、決まった時間だけシャワーやガスが使用可能になる、というもの。
さすがに、真冬の寒さのなかコインを切らして凍える、などという事態は考えただけでも恐ろしいので、あっさり却下としました。

イギリスにはいまだにこんな旧式のフラットが数多くあるようですが、こんな物件でも週180ポンド(約3万6千円)、すなわち月約15万5千円もの家賃を取るのですから、いかに今のロンドンが異常な住宅価格かがお分かりいただけるかと思います。
それも、この物件はイーリングといって東京で言えば荻窪のようなところで、決して特別に家賃の高いエリアというわけではないです。

さて、コイン式の光熱関係のシステムについてですが、次に訪れたフラットではちょっと進んでいて「プリペイドカード式」というところもありました。
これは、コインではなくて、ガスの元栓の部分などにカードの差込口があって、ニュースエイジェントや郵便局であらかじめ買っておいたカードを差し込んで、その料金分が使用できる、というもの。
前回、コイン式のところを見たあとだっただけに、一瞬「おお。これは便利そうだー☆」と危うくだまされそうに(?)なりましたが、考えてみたらコイン式の場合と根本的な問題は何も変わってない、ということに気づき、やっぱり却下しました。

今のイギリスの好景気の勢いを考えると、こんな時代遅れのフラットがいまだに多いことは不思議な気もします。

90年代の日本は「失われた10年」と呼ばれることが多いですが、サッチャー政権が誕生した79年までのイギリスも、経済の低迷が続き「失われた10年」と呼ぶべき状態にあったそうです。
また、サッチャー氏による国営企業の民営化などの構造改革は非常に劇的なもので、経済が再び回復軌道に乗るまでにかなりの年月を要しました。
そのため、その時点でイギリスは他の先進諸国にかなりの遅れをとってしまったため、現在に至るまで長く続く好景気は、その遅れをキャッチアップする過程である、と考えられているそうです。

在住者としてみれば、一刻も早く遅れを取り戻していただきたいものですが、イギリス人ののんびりとした性格や、古いものに価値がある、と考える価値観などともあいまって、まだまだ時代遅れのものも健在、というのが今のロンドンの姿なのかもしれません。



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2004年07月27日

ロンドンを買い占めるアラブ人たち

日本ではあまり報道されていないかもしれませんが、ここ数年のイギリス経済は絶好調と言われています。

先月にも経済成長率の見通しが上方修正され、今年の予想年間成長率は3.4%となりました( BBCオンライン)。これは、日本の3.5%とほぼ同水準ですが、やっとのことでゼロ成長の状態を脱した日本とは異なり、この10年ほど、ほぼ3%前後の安定した水準を維持しています。

また、失業率も過去最低水準の4.8%(ILO基準)で、これは近隣国のフランス(9.4%)、ドイツ(9.8%)などをはるかに引き離すだけでなく、アメリカ(5.6%)、カナダ(7.2%)をもかなり下回っていて、日本(4.6%)とほぼ同水準で、先進国中最低水準にまで下がっています( BBCオンライン)。

こういった現在の好景気の要因としては、サッチャー政権時代から徹底して行われてきた「痛みを伴う構造改革」や金融自由化などとともに、外資系の招致を非常にうまく行っていることが挙げられているようです。

実際、4大銀行グループの一角であった「ミッドランド銀行」は真っ先に香港系の「HSBC」(HongKong and Shanghai Banking Corporation)に買収されてしまいましたし、ご存知のように英国を代表するデパートであるハロッズも、今やエジプト出身の富豪、アルファイド氏の所有となっています。

また、イギリスの住宅価格はここ5年ほど毎年20%前後の驚異的な上昇をつづけていますが、これはアラブ系の投資家による買占めにより、価格が吊り上げられていることによる部分が大きいそうです。

さて、この事実は、筆者自身もロンドンでフラットを探す際に、図らずも実感することになりました。
というのも、見て回った5軒のフラットのうち、実に3軒までもがアラブ人の大家だったのです。

ということで、そのときのフラット探しにまつわる体験を書こうと思っていたのですが、ここのところちょっと忙しくてまたしても時間が無いので、続きはまた明日書こうと思います・・・。



posted by fumifumi at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | ☆英国生活ことはじめ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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