2004年10月31日

祝日を増やそう

時のたつのは早いもので、今日でついに10月もおしまいです。
ところで、イギリスでは10月の最後に祝日を増やそう、という運動がおきています。
具体的には、10月の最終月曜日をバンクホリデーにしよう、という案です。

さて、日本にいる方は、いきなりバンクホリデーといわれても「それって何のこと?」という方や、「いぇ〜ぃ!め〜っちゃ、ホリデ〜ィ♪」とどう違うの? という方もいらっしゃることでしょう。

説明しよう。
イギリスでは、多くの公休日をバンクホリデーと呼び、もともとは銀行が法律により休業することから、このように呼ばれているのです。
そして、その多くは月曜日です。
イングランドにはバンクホリデーが年6回あって、具体的には、元日、4月のイースターマンデー、5月のメーデーとスプリング・バンクホリデー、8月のサマー・バンクホリデー、12月のボクシングデーです。

最新の調査によると、英国人の8割が、もっとバンクホリデーが必要だ、と答えています。
そして、そのうちの半数が、10月の最終月曜日が好ましい、と答えているのだそうです。

調査を行った労働組合TUCのスポークスマンが、さっそくBBCニュースに出演して、以下のようなことを話していました。
「ヨーロッパ各国は平均して年11日の休みがあるのですよ。それに比べてイギリスはたったの8日です。これを見ても、いかにイギリス人が極度に働きすぎているかがお分かりになれるでしょう。適度に休みを入れることで、仕事の効率もいっそう上げることができるのですよ。」

なりほどー、と一瞬だまされそうになりましたが、そうすると年15日も祝・休日がある日本は怠け者ということになるのでしょうか。
なんかへンだぞ。

こんな甘ったれたことを言うイギリス人には、二宮金次郎が苦労して勉学に励んだ話や、羽賀研二が努力して借金を返済した日本の美しい逸話をとくとくと言い聞かせてやりたいところです。

それはともかく、イギリスには8月から12月まで祝日がまったくない上、10月下旬以降はハロウィーン、ガイ・フォークスデーなど国民的行事が続けてあることもあって、たしかに休みを入れるにはちょうどいい時期なのかもしれません。



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2004年10月30日

サマータイムの謎

3月末から7ヶ月間にも及ぶサマータイムも、ついに今晩で終了。
欧米の多くの国では、10月31日から時計が1時間遅くなります。

毎年この時期、うっかりしている人は待ち合わせの時刻を間違えるので注意が必要です。
筆者も昨年、うっかりしていたので、待ち合わせの時刻を間違えてしまいました。

どういうわけかニュースなどで周知するということがあまり行われないので、間違える人が続出するのも分かる気がします。
もっとちゃんと連絡を徹底してほしいものです。

ところで、以前から疑問に思っていたのは、いったい正確には何時にどうやって時計を動かすのかということです。
周りの人に聞くと、
「まあ、朝起きたら変わってるんだから、それでいいじゃん。」
などといい加減なことを言うのですが、カラオケの十八番の曲の入力番号まできちんと暗記しているほど几帳面な性格の筆者としては、到底そんな説明では納得できません。

time and date.com によると、ロンドンの場合、今晩午前2時に時計を1時間戻し、午前1時にするようです。
ということは、今晩たとえば午前1時半が2回生じることになります。
これでは、
「今晩、午前1時半に待ち合わせね。」
などと女の子に言われた場合、一体いつ行けばいいのか、分からなくなってしまわないでしょうか。
こういう場合、
「今晩2度目の午前1時半に待ち合わせね。」
などと言わなければならず、非常にややこしいことになります。
もっとも、そんな事態が筆者に起こる可能性は限りなく低いので、心配は無用ですが。

さらに面白いのは、イギリスと大陸ヨーロッパでは終了時刻が1時間異なることです。
英国と違って、フランス、ドイツなどでは、午前3時に時計を1時間戻すのだそうです。
そうすると、たとえばフランス人女性に、
「今晩2時半に電話してね。」
などと言われた場合、いったいいつ電話すればいいのか、ますます混乱しそうです。
ていうか、どんな事情でそんな時間に電話する約束をすることになるのか、その方がもっと謎ですし、そもそも筆者にフランス人の友人はいません。
でも良く考えてみると、もともとイギリスと大陸には1時間の時差があるので、これは同時にサマータイムが終わるように、という配慮のようです。

さて、このサマータイム、日本でも一時期、再導入の議論が行われたように思いますが、最近はあまり聞かなくなりました。
たしかに日本には時計つきの電化製品があまりにも多くて、いちいち変更するのがめんどくさい気もします。
でも、サマータイム導入による省エネ効果だけで温暖化ガスの排出が年間約44万トン減る、という試算もあるので、環境問題を考えただけでも行ってみてもいいのではないかと思います。
ていうか、ぶっちゃけた話、どんな風になるのかなんとなく面白そうで見てみたいから、というのが賛成する最大の理由なのだけど。



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2004年10月29日

プレミアリーグ観戦のススメ

サッカーファンにとって、きっとロンドンは世界一サッカーを楽しめる街といっても過言ではないのではないでしょうか。
なにせ、ロンドンは常勝軍団のアーセナルを筆頭に、欧州きっての高級クラブ(?)として名高いチェルシー、かつてリネカーらが在籍したトッテナム・ホットスパーなど、数々の名門クラブがひしめいているのですから。

そして実は筆者は、フルハムのファンクラブに入っています。
それは同チームが筆者の住むロンドン西部を代表する地域のチームだから応援しているのであって、日本人のI選手を目当てで入会したのに、入会したとたんにその選手が移籍して出て行ってしまった、などという間抜けな話では断じてありません(号泣)。

さて、サッカーファンなら一度はプレミアリーグを生で観戦することをお奨めします。
ひょっとするとイギリスのサッカー場は危険、というイメージをお持ちかもしれませんが、警備もしっかりしているし、チームによってサポーターのキャラクターがかなり違うようで、ミルウォールなど一部のチームやゴール裏をさければそれほど危険を感じることはないと思います。
とくに、フルハムサポーターはおとなしい、ていうか、まったく元気がなくて、その応援ぶりは、まるで集団で現れたノッポさんのような静けさです。

そういえば、以前日本のTVでフルハム戦をみていたら、アナウンサーY氏が、「フルハムの会長は、あのハロッズのオーナーでもあるアルカイダさんです。」と言っていたけど、そんなテロリストのような名前の会長では誰も応援しないでしょう。
正しくはもちろん、アルファイド氏です。
ちょっとややこしいけど、もし間違えて逆になってしまうとロンドン中が大変なことになるので、きちんと覚えていただきたいものです。

プレミアリーグが他のヨーロッパリーグと最も違うのは、すべての会場が陸上競技場ではなくサッカー専用となっているので、本当に選手が手を伸ばせば届く距離で見られるのです。
これは、体験したことのない方は、どちらでもあまり変わらないんじゃないの、と思われるかもしれませんが、実は「ビートルズ」と「ずうとるび」くらいの大きな違いがあります。

どのくらい近くで見られるかは、下の写真を見ていただければお分かりになれるでしょう。

baka

最前列の席ということもあり、本当に目と鼻の先です。
はりきってスローインを投げ入れようとしているのは、アメリカ代表の馬鹿・・・。いや、ボカネグラ選手です。

そして、フランス代表&アーセナルのエース、アンリ選手のコーナーキックもこんな間近で見ることができます。

henry

しかし、残念ながらこの日の試合は、集中力に欠けた展開でした。
開始早々、バックパスを受けたフルハムGKファンデルサールがボールの処理を誤り、詰めてきたレジェスに奪われてあっさり失点。
・・・。
俺はロンドンに草サッカーを見に来たのだろうか・・・。

そして、そのままさしたる見せ場もないまま0−1で終了です。
僕の心はむなしい気持ちでいっぱいになりました。
このときに筆者が感じたむなしさは、居酒屋で「梅サワー」をたのんだのに「しめさば」が来たときの比ではありません。

最後に、下の写真は稲本選手です。
すでにウェストブロムウィッチへ移籍してしまいましたが、移籍先でも頑張ってほしいものです。

inamoto

ちなみに、場内の写真撮影は禁止されています。
くれぐれも写真は撮らないように!
・・・とはいっても結構撮ってる人はたくさんいて、スタッフも見てみぬ振り、といった様子でしたが。



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2004年10月28日

血で血を洗う争い

サッカーの母国イングランドには数々の強豪クラブチームがひしめいていますが、なかでもマンチェスター・ユナイテッドとアーセナルの2チームは特別な存在です。
この2チームは常に優勝争いを繰り広げるライバル関係にあって、直接ぶつかりあうときには多くのイギリス人がテレビに釘付けになります。
その注目度の高さや対戦の激しさといったら、おそらく「行列のできる法律相談所」の丸山弁護士vs北村弁護士の対決にすら匹敵するといっても決して言いすぎではないでしょう。

今週の英国のスポーツニュースは、先週末に行われたその大一番の騒動で持ちきりになりました。
試合はマンチェスターのオールド・トラフォードで行われ、ルーニーらのゴールで、2−0でマンチェスターUの勝利。
この一戦で、アーセナルは首位の座こそキープしたものの、足掛け3シーズンにわたって続けてきた連続無敗記録がついに49試合でストップしてしまいました。

ところが、翌日の大衆紙「サン」の一面の大見出しは「ルーニーはとんでもない卑怯者」というもの。
さらに「デイリー・メイル」紙にいたっては「主審のライリー氏は詐欺師」と報じるなど、なかなか穏やかでない空気です。

というのも、ライリー主審はこの試合中、アーセナルの決定的チャンスに、後ろから体当たりのラフプレーで潰したファーディナンドのファールを見逃した上、一方でマンチェスターUのルーニーが接触のほとんどないプレーで倒れた際には、対照的にPKの判定。
結局これが決勝点となったのですから、ファンが怒るのも無理のないところです。

ただルーニーの役者ぶりが際立っていたことも確かです。
彼は一見すると骨太で屈強な体つきをしていますが、ひとたびペナルティーエリア内に入ると、きっと肩に小鳥が止まっただけでも倒れてしまうことでしょう。

しかし、特に問題視されているのは、この主審がマンチェスターUのホームゲームでは8試合で8回ものPKを同チームに与えている、という隔たった判定をしていることです。
実はこういった判定を行うのは同主審だけではなく、イングランド人中心のマンチェスターUに比べ、ベンゲル監督をはじめフランス人中心のアーセナルや、多国籍軍のチェルシーといったチームが判定で不利な扱いを受けることが多いのは紛れもない事実だと思います。
こういったやり方は、一般社会におけるイギリス人の外国人に対する態度を象徴しているようにさえ思えるほど。
とはいえ、これでもイタリアやスペインといったラテン系の国の審判よりはずっとまとも、というのも確かなんですけどね。

ということで、この機会に春にプレミアリーグを見に行ったときの観戦記を載せようと思うのですが、時間が足りないため次回へ続きます・・・。



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2004年10月27日

人質家族への風当たり

イラクで恐れていた事態がまたもや起きてしまいました。
筆者はBBCニュースの速報で知ったのですが、新たに日本人旅行者の男性1人がイラクで人質になったとのこと。
イギリスでは、先月人質となっていた英国人技師のビグリー氏が殺害されるというニュースがまだ記憶に新しいだけに、ショッキングなニュースです。

ところでイラクでは4月にも日本人人質が拉致された事件がありましたが、これらの一連の事件を通して筆者が一番驚いたのは、日本とイギリスでは、それぞれの自国民がイラクで人質となったときの家族に対する世論の反応があまりにも違うことでした。
というのも、日本では人質の家族が自衛隊の撤退を訴えた際、世論の猛烈なバッシングにあったことが遠い異国の地からも強烈な印象として残っていたからです。

日本にせよイギリスにせよ、テロリストの要求に応じる形での部隊の撤退は現実的な選択肢とはならないでしょう。
それでもイギリス人人質ビグレー氏の家族は、たびたびメディアに登場し、犯行グループの要求に応じるよう訴えていました。
これは家族の心情としては当然の反応ですし、英国内では彼らに同情こそあれ非難する声は筆者の知る限り聞かれませんでした。
このときの英国世論の冷静さは、逆にとても衝撃的で、イギリスでは許される発言も日本では許されない、という文化的な懐の大きさの違いをまざまざと見せ付けられる思いがしました。

今回の犯行に関わっているのは国際テロ組織アルカイーダとの関わりが指摘されているグループ「イラクの聖戦アルカイーダ組織」です。
同じグループにより、62歳になる英国人の老技師が殺害されるという事態を考えても、以前に日本人が誘拐された時に比べてはるかに厳しい情勢であることは間違いないと思いますが、とにかく今は人質の無事を心から祈るばかりです。



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