2004年10月21日

イギリス最強の食べ物

当然のことですが、各国の料理にはそれぞれの特徴があります。
たとえば、和食とイタリア料理にはある共通点があると言われるのをご存知でしょうか。
それは、両者とも素材の持ち味を生かすという点です。
ですから、イタリア料理が比較的日本人の口に合う、というのもこれを考えれば納得いくものがあります。
でも一方で、日本人にとってなじみやすいかどうかだけでその国の料理が美味しいか否かを判断するのは、決してフェアーな態度とは言えないのではないでしょうか。
日本人には評判の芳しくないイギリス料理にだって、独自の良さという物が必ずあるはずです。

筆者は、1年以上にわたってイギリス料理の特長について考えつつ、あらゆる料理を食べてきました。
そして、上記のような考え方を踏まえ、きわめて客観的かつ公平な視点からみた自分なりの評価や考えというものがある程度固まってきたのですが、イギリス料理の良さについて、筆者なりに導き出した結論をあえて一言で言い表すとするならば・・・「やっぱりマズい(T△T)」

さて、そんなイギリスの食べ物の中でも、最も強烈な食べ物といわれ、スーパーなどに行けば必ず置いてあるのが下の写真の「マーマイト」です。

マーマイト

この美味しさが如何ほどのものかは、かつて日本テレビ「爆笑大問題」の中の「世界一不味い食べ物コンテスト」で見事優勝したというエピソードからもうかがい知ることができるでしょう。
もともとは戦時中の配給から始まったというこの食べ物の正体は、容器にも書いてあるとおり、イースト・エクストラクト(酵母抽出物)です。

イースト・エクストラクトは、実はバイオ系の研究をしている人にとっては大変なじみ深いものです。
というのも、これはDNAを増幅するのに必要なバクテリア(もっと具体的に言うと大腸菌)のための培地(エサ)と同じ成分だからです。
したがって、もし全国1千万人の分子生物学者にマーマイトを見せたら、「これだけの培地から何マイクログラムのDNAが抽出できるだろうか?」とか、「キアジェン・キットのEBバッファーはまだ足りていただろうか?」などとわけの分からないことを思い悩んでしまうに違いありません。

それはさておき、実際に筆者がマーマイトを食べてみた感想は、味噌のような香ばしい香りとともに、硬くてねっとりと糸を引く冷たいコールタールのような不気味な食感でした。
特に問題なのは強烈にしょっぱいことです。
率直に行って、ありえない食べ物です。
筆者は一度食べたきり、冷蔵庫の奥底に見えないようにしまってあります。

イギリスの大きな本屋さんに行くと、なんとマーマイトを使った料理についてのみ書かれたレシピ集すら置いてあります。
これを見ても、やはりイギリス人でさえも、1冊の本にまとめなければならないほどマーマイトの処理に困っている、という何よりの証拠ではないでしょうか。

そんなわけで、イギリスに来たら一度は体験していただきたい食べ物であることは間違いありません。



posted by fumifumi at 00:00| Comment(19) | TrackBack(0) | ☆英国衝撃の食事情! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月20日

気になるゴミの行方

何を隠そう、筆者は日本にいたときは、町田市のごみダイエット忍者・ワケ丸くんも一目置くほどのゴミ分別マニアでした。

日本国内で引っ越したときだって、その地域でのゴミの分別や出し方には気を使うのに、ましてや外国でのゴミの出し方なんて見当もつかず、最初は戸惑ったものです。
しかも、ヨーロッパといえば環境をとても大事にする地域、というイメージ。

しかし、筆者が引っ越してきて以来、そんなイメージが覆るのには1週間もかかりませんでした。
というのも、地域によって多少違うかもしれませんが、少なくとも筆者の住んでいる地域でのゴミの出し方はきわめて簡単なのです。
筆者のフラットでは、各部屋ごとに1つずつ、下の写真のようなゴミ箱が支給されています。

ごみ

分別なんてお構いなし。ここにとにかく入れておけば、週1回(ここら辺は水曜日)、回収に来たときに持ち去ってくれます。
住んでいる側としては、暇なときに出せて、回収日がいつなのかを意識する必要もない非常に楽なシステム。
しかしながら、早朝から各ゴミ箱のゴミを集めて、マイペースで走り続けるゴミ回収車の周りをあっちこっちにひたすら走り回るゴミ回収人の姿は、かなり悲惨なものがありますが・・・。

一番驚いたのは、ゴミの分別がほぼ存在しないことです。
しかも、イギリス人はあまりそういったことに関心がない様で、回収されたゴミがいったいどのように処理されているのか周りに聞いてみても、つぶやきシローの行方のように、誰一人として知りません。
日本によくいるゴミの分別に熱心な人、というのも、少なくとも筆者の周りには皆無です。
きっと彼らにとってそんなことは、NHK「できるかな」のゴン太くんが今は白梅学園短期大学の造形室にいる、というのと同じくらい知られていないことに違いありません。

ちなみに政府の調査を見たところ、イギリスにはそもそも焼却炉が殆ど存在しないので、いまだにゴミの90%近くは焼却されることもなくそのまま埋め立てられているとか。
またリサイクル率はヨーロッパの先進国では最悪の水準なのだそうです。

一体どこに埋め立てているのかというと、友人の話では、使われなくなった廃鉱に捨てられているそうです。
黙々とゴミが廃鉱の中に運び込まれる光景を想像すると、ちょっと不気味です。



posted by fumifumi at 00:00| Comment(9) | TrackBack(0) | ☆英国生活ことはじめ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月19日

ゆらゆら自然史博物館

何を隠そう、筆者は三度の飯よりも博物館が好きな博物館オタクです。
あまりに好きなので、暇な時には博物館をテーマにしたオリジナルポエムを書いているほどです。
というわけで、自然史博物館に行ってきました。

自然史博物館は、多くの博物館が立ち並ぶサウス・ケンジントンにあって、テラコッタを多用したルネッサンス調の巨大な建物が印象的です。もちろん、筆者はテラコッタが何を意味するのかは知りませんが。ナンテコッタ。
・・・スタスタと読者が去っていく足音が聞こえるので、さっさと先へ進むことにします。

自然史博物館

博物館は、上の写真のように大きな吹き抜けが印象的なライフ・ギャラリーと、小宇宙をイメージしたような作りのアース・ギャラリーに別れています。

ここには何と、化石や剥製、鉱石など約7000万点もの標本が集められているとか。
さすがに大英博物館ほどのボリュームは無いものの、その見るものを圧倒するスケール感たるや、少なくとも茨城の納豆博物館など比べ物になりません。
まともにすべて見ようとしたら1日がかりになってしまうでしょう。
ですが、筆者は前を通り過ぎただけで見たつもりになっていたので、1時間ほどで見終わりましたが。

ここは親子づれがとても多いのも特徴で、入場料が無料、というのもいいところですね。

さすが10ポンド札にも描かれているチャールズ・ダーウィンを生み出した国だけあって、ライフ館には恐竜やさまざまな動物の化石、剥製がたくさん。

一方でアース館には、岩石などの展示に混じって、こんなあやしい雰囲気のコーナーもあります。

一般的な神戸のスーパー

こんな地球の裏側なのに、阪神・淡路大震災の展示にかなりのスペースを使っています。
そしてここに立っていると、ゴゴゴー、という迫りくる大音響とともにいつのまにか地面がゆらゆら〜と揺れだして・・・。
あわわわ・・・と思ったとたん、・・・あっさり地震終了。
せいぜい震度2、といったところでしょうか。
実にあっけない地震体験機です。
その弱々しさたるや、まるでプロレスのリングに上がったゴージャス松野のようです。
これでは地震を知らないイギリス人が「地震なんてたいしたことないやー」と誤った認識を持つのではないかと、ちょっと心配になってしまいます。

でも、こんなふうに、同博物館はなかなか楽しめる体験型の展示が多いので、ゆっくり時間をかけて見ることをお勧めします。



posted by fumifumi at 00:00| Comment(9) | TrackBack(0) | ◎世界あちこち旅行記! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月18日

リーズ城・迷路と鷹狩

湖に浮かび、「世界一愛らしい城」という、ほとんど言った者勝ち(?)のような愛称を持つリーズ城の内部は、外見から想像されるように、こじんまりとして可憐な印象でした。
でも、さすがに世界一というのは言いすぎだなあ、と思ったのはここだけの話ですが・・・、でも、少なくとも昔テレビで見た「風雲たけし城」や神宮前の「こどもの城」より美しかったことは間違いありません。

城内では、美しいピアノ生演奏の旋律にのせて城の歴史の解説が聞けて、しばし優雅な気分に浸ることができます。

さらに、園内には、鳥獣園も併設されているし、水鳥がたくさんいたり、野鳥の楽園といった雰囲気で、とにかくものすごい数の野鳥です。
これだけの野鳥がいては、日本が誇る財団法人「日本野鳥の会」をもってしても、すべてを数えきることはできないに違いありません。

しかしそれ以上に多かったのが・・・鳥の糞!
大切な靴を汚さないように、糞をぴょんぴょんと避けながら歩く筆者の姿は、情けなくてとてもお見せできるようなものではありませんでした。
できればセレブとして名高い筆者が来る前に、もっとちゃんと掃除してほしかったものです。

さて、この園内の名物は生垣でできた巨大迷路。
ゴールは、中央にある大きな丘から地下へもぐっていくという、やや凝った作りになっています。
この難攻不落の迷路を、筆者は何とたったの40分でクリアしてしまいました。
まあ、他に比べる記録が無いので速いかどうかは分からないでしょうが、途中何度も係員から「あれ、キミまだいたの!?」と声をかけられたりとか、「しょうがないなあ、右から2番目の道を入って右壁つたいに行けば出れるよ」なんて頼みもしないのにアドバイスをくれた、などというおぼろげな記憶があるような気もしないでもないですが、たぶん気のせいです。

園内のもう一つの呼び物は「鷹狩」ショー。
こちらはものすごい人の輪ができていました。
鷹使い(?)みたいな人が合図をすると、鷹がはるかかなたへと飛び立ちます。
そして殆ど点にしか見えなくなったところで急旋回。
そして、猛スピードで、観客の頭上すれすれ50センチくらいのところをピューっと飛んでいきます。
怖え・・・。

その速さたるや、時速100キロは優に超えているのではないでしょうか。
鷹は何往復も行ったり来たり。
もし鷹がめまいでもおこしてコースを外れ、鋭いくちばしが頭にぶつかってきたら・・・と思うと背筋の凍る思いです。
あのスピードでは、たとえDrスランプに出てくる栗頭先生が必殺技「愛の頭突き」で対抗したところで、あえなく頭蓋骨を陥没骨折するのがオチではないでしょうか。

さて、こうしていろいろ空想にふけって楽しんでいるうちに、あっという間に帰りのバスの時刻に。
好天に恵まれたこともあって、一日中楽しんで過ごせる園内を満喫することができたのでした。



posted by fumifumi at 00:00| Comment(13) | TrackBack(0) | ◎世界あちこち旅行記! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月17日

リーズ城・脱出不能の迷路

何を隠そう、筆者は小学生時代、藤堂高虎によって築城され、藤堂氏32万石の本城であった伊勢津城の周りの城壁を毎日のように登っていたほどの無類の城好きです。
なので、ロンドンからバスで約1時間半ほどのリーズ城へ行くことにしました。

ロンドン・ヴィクトリアコーチステーションから、ナショナル・エクスプレスのバスでリーズ城までの往復と入場料がセットとなって16ポンド(約3200円)。
しかし、注意しなければならないのは、このバスは1日1往復しか走っていないことです。
行きは朝9時発で、帰りは15時発。

一方、電車で行けば本数も多いし、1時間ちょっとで着きます。
それでも筆者があえてバスで行ったのは、イギリスの鉄道の時間が不正確で当てにならないからであって、断じて電車賃22ポンド(約4400円)をケチったという理由ではありません。たぶん。

さて、同城の入場口から城までは自然の中を歩く遊歩道のようになっていて、クジャクや羊などの動物を見ながら30分ほどの道のりで、楽しく散策できます。

それにしても、もう秋だというのに日差しが強い。
日焼け止めを持ってきてよかったです。
前回も書きましたが、ロンドンはかなり緯度が高いとはいえ紫外線は強いので、シミ・そばかすの原因となるメラニン色素の生成を防いで、筆者のぷるるん美白をキープするためにも、日焼け止めは必須と言えるでしょう。
(注:今日のロンドンは大雨ですが、実際に行った日は快晴だったのです。)

そして、いよいよかわいらしい外観の城が見えてきました。

リーズ城

このリーズ城は多くの女王が住んだことから、「貴婦人の城」として知られています。
やはり来てよかった・・・。
そして内部の見学へ。
・・・というところで時間が無いので次回に続きます!



posted by fumifumi at 00:00| Comment(6) | TrackBack(0) | ◎世界あちこち旅行記! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。