2004年10月27日

人質家族への風当たり

イラクで恐れていた事態がまたもや起きてしまいました。
筆者はBBCニュースの速報で知ったのですが、新たに日本人旅行者の男性1人がイラクで人質になったとのこと。
イギリスでは、先月人質となっていた英国人技師のビグリー氏が殺害されるというニュースがまだ記憶に新しいだけに、ショッキングなニュースです。

ところでイラクでは4月にも日本人人質が拉致された事件がありましたが、これらの一連の事件を通して筆者が一番驚いたのは、日本とイギリスでは、それぞれの自国民がイラクで人質となったときの家族に対する世論の反応があまりにも違うことでした。
というのも、日本では人質の家族が自衛隊の撤退を訴えた際、世論の猛烈なバッシングにあったことが遠い異国の地からも強烈な印象として残っていたからです。

日本にせよイギリスにせよ、テロリストの要求に応じる形での部隊の撤退は現実的な選択肢とはならないでしょう。
それでもイギリス人人質ビグレー氏の家族は、たびたびメディアに登場し、犯行グループの要求に応じるよう訴えていました。
これは家族の心情としては当然の反応ですし、英国内では彼らに同情こそあれ非難する声は筆者の知る限り聞かれませんでした。
このときの英国世論の冷静さは、逆にとても衝撃的で、イギリスでは許される発言も日本では許されない、という文化的な懐の大きさの違いをまざまざと見せ付けられる思いがしました。

今回の犯行に関わっているのは国際テロ組織アルカイーダとの関わりが指摘されているグループ「イラクの聖戦アルカイーダ組織」です。
同じグループにより、62歳になる英国人の老技師が殺害されるという事態を考えても、以前に日本人が誘拐された時に比べてはるかに厳しい情勢であることは間違いないと思いますが、とにかく今は人質の無事を心から祈るばかりです。



posted by fumifumi at 00:00| Comment(16) | TrackBack(0) | ☆英国びっくり体験記! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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