2004年11月06日

大英博物館もストライキ

少し前の話になりますが、毎日新聞の社説で珍しくイギリスについて取り上げられていたので、少し長くなりますがそのまま引用します。

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社説:英国の公務員削減 日本も議論を始める時期だ

 英国財務省が中期歳出計画を発表した。08年3月末までに公務員を約2割、10万4000人削減し、生じる財源を医療や教育分野に回すという。組合は猛反発し、野党も放漫財政を公務員に転嫁するものと批判している。

 英国は今、労働党政権だ。労働党政権が公務員の削減を打ち出し、保守党がこれを批判する。左とか右とかいう色分けが意味を失った時代ならではの現象だろう。

 来春の総選挙目当ての人気取りという分析もある。しかし英国の財政状況をみれば、歳出の財源はほぼ100%国税収入だ。単年度では無借金。欧米諸国が財政再建に努力した90年代に、英国もまた財政再建に成功した。

 他方、日本の歳出の国税収入の割合は、03年度で51.1%。半分は借金という惨状だ。90年代初頭に国税収入の割合を約9割まで引き上げた日本だが、その後の十数年の放漫財政で5割にまで転落した。先進国ではもちろん最低だ。

 財政の優等生の英国で公務員削減が議論され、最悪の日本では議論すらないことに衝撃を受ける。
(以下略)
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というわけで、読んでいただければ分かる通り、日本の新聞に取り上げられるほど大胆な公務員削減計画がブラウン財務大臣によって夏に発表されていました。
しかし、当然ながら組合は猛反発。
そして、ついに5日(金)に大規模な一斉ストライキが行われたのです。

BBCニュースによると、今回のストライキは93年以来最大規模のもので、運転免許試験場や、パスポートセンター、図書館、そして大英博物館を含むいくつかの博物館も閉鎖されたとか。
さすがスト王国だけあって、昨年行われた消防署ストライキにも勝るとも劣らない大胆不敵なストライキっぷりです。

幸い、筆者自身は影響を受けなかったものの、公務員がストライキをすること自体、日本では考えられません。
そもそもこれだけ大規模なストでありながら、筆者がまったく影響を受けていないという時点で、いかに彼らの仕事が大したものでないかがうかがい知れようというものです。

組合代表のノリス氏は、
「私たちは人員削減について、重要なことは何一つ知らされていないままです。」
と訴えています。
しかし、ブラウン財務大臣は、
「ストライキによって計画が影響を受けることはありません。」
と強気の発言をしている模様。
これだけ反発の強い政策をこともなげに実行できるブラウン財務大臣はなかなか素敵です。

この両者、日本でいえばサッチーVSミッチーも真っ青の激しい戦いを繰り広げていますが、まだまだ波乱が続きそうです。



posted by fumifumi at 00:00| Comment(4) | TrackBack(0) | ☆英国びっくり体験記! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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