2004年11月25日

英国の悲惨な鉄道の謎

下の掲示板の写真を見ていただければ一目瞭然にお分かりかと思いますが、イギリスの鉄道はやたらと遅れます。

おくれ

これは、たまたま写真を撮ったときに特別な遅れが発生していたというわけではなく、イギリスの鉄道の定時運行率は約78%(2001年)なので、ごくごく通常の様子で、いつもこんなものなのです。
イギリスにも一応、鉄道時刻表はあるものの、その信憑性は日本でいえばせいぜいラーメン占い回転寿司占いと同程度といっていいでしょう。
ちなみに、回転寿司占いの診断によると、筆者は「アワビ人間」でした。
たしかに言われてみると、筆者の髪の毛は巻貝のように天然パーマだし、かっぱ巻き人間よりは高級感がありそうです!
いやあ、よく当たるなあ・・・って、オイ!

さて、実はこのイギリスの運行率の数字は、なんと10分以内の遅れ(長距離以外は5分)はすべて定時としたときの実績です。
おそろしいことに、イギリスでは10分以内の遅れは遅れとは見なさないのです。
ちなみに、JR東日本では、1分以上を遅れとしたときの在来線の定時運行率が87%(1999年)ですから、いかに大きな差があるかがお分かりいただけるでしょう。

もう一つ、不思議なのは、何番線から電車が出発するのかが直前まで分からないことです。
発表されるのは発車の2,3分前、なんていうことも決して珍しいことではありません。
そのため、掲示板の前には下の写真のように、大学受験の合格発表を待つ受験生のような人だかりがいつもできています。

発表

うう、これを見ていたら何だか受験生時代の忌まわしい記憶が・・・。
お、おちつけ、受験はもう終わったんだ。
XX大学め〜。はあ、はあ・・・。

と、このように、イギリスの電車に乗るのは大変なストレスなのです。

イギリスの鉄道政策の失敗は、94年の分割民営化に端を発するといわれています。
イギリスの民営化方式が日本と大きく異なるのは、列車を運行する25の会社と、線路の管理を行う会社「レールトラック社」を分けるという、いわゆる「上下分離」方式を採用したことです。
これにより、複数の運行会社が同一の路線で競いあうといった状況が生みだされたのですが、死傷事故が相次いだ上、あろうことか01年にはレールトラック社が経営破たんに追い込まれるという大混乱に陥りました。

その後、非営利団体のネットワークレールにより線路の管理が引き継がれ、09年までに定時発着率を90%以上にまで引き上げるという目標が立てられています。
しかし昨年1年だけで5回の脱線事故がおきているなどの現状を見ると、目標が達成される確率は、おそらく回転寿司占いの的中率よりも低いのではないでしょうか。



posted by fumifumi at 00:00| Comment(6) | TrackBack(0) | ☆英国びっくり体験記! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。