2004年12月20日

年末年始の鉄道に注意

怒涛の忙しさだった12月もおかげさまでどうにか無事に峠を越えつつあり、いよいよもうすぐ日本へ一時帰国です。
ただ、正確な日程を公表すると、ヨン様のときのように怪我人が出る事態も充分に考えられるので、こっそりと帰国しようと思います。

ところで、イギリスにおいて、忙しい年末だろうと夏だろうとかまわずに実施されるのがストライキです。
イギリスの鉄道が、ドラクエでメダパニを唱えられた時なみに混乱しているのはいつものことなのですが、この年末はストライキやメンテナンス工事の工期の遅れなどで、例年にないほどの大混乱に陥ることが確実視されています。
年末年始をイギリスで過ごそうという人は、敵の呪文を封じるためにマホトーンくらいは覚えて行った方がいいかもしれません。

まずはロンドン地下鉄のストライキ。
各紙が報じるところでは、24日のクリスマスイブと31日の大晦日にストライキが予定されています。
しかし、ストの理由というのがずいぶんな内容でした。
というのも、「アールズコート駅車庫における洗浄器、駐車場と紅茶をいれる器具に不満があるため」というのが24日のディストリクト線のストの理由なのです。
この日はピカデリー線でもストが行われる予定です。

また、31日には運転士組合の主導により大規模な地下鉄ストライキが行われ、大晦日の深夜運転も取りやめになる公算とのことです。
運転士労働組合であるASLEFは、一度は有給休暇を年43日とする案で労使交渉がまとまったにもかかわらず、その後、別組織である鉄道・海運・運輸労働組合(RMT)が週35時間労働と52日の有給休暇を勝ち取ったとたん、同じだけの休暇が欲しいとして合意を一方的に破棄してストに踏み切ることにした模様です。

組合代表のボビー・ロウ氏は以前にも、
「われわれはいかなる雇用のカットも受け入れられません。合意に達しなければ、大晦日に行動を起こすのみですよ。もちろん、地下鉄は走ることはありませんし、パーティーもみな取り止めですな。はっはっは。」
と、挑発的なコメントを出していましたが、味方(乗客)を攻撃しているところをみても、やはり少々頭が混乱しているようです。

ところで、ストライキ以外にもう一つ要注意なのが、ヒースロー空港第5ターミナル新設工事に伴う地下鉄の運休です。
1月7日からなんと20ヶ月にわたって、第4ターミナルへの地下鉄の運行が取りやめになり、手前のハットンクロス駅から代替バスでの振替輸送になるので、KLMなど第4ターミナルを利用する場合は注意が必要です。

びっくりしたのは、これが日本だったら、「ご不便をおかけいたしますがご理解とご協力をお願いいたします」といったアナウンスが出されそうなものですが、イギリスではまったく違いました。

ゼネラルマネージャのチェーリス氏は、新聞のインタビューに答え、
「第4ターミナルへ行くのに時間がかかるといっても、今よりたった5分多くかかるだけじゃないですか。それにターミナル1−3へ行くには、ターミナル4を経由せずに運行するのでかえって今よりも早くなり、それが20ヶ月も続くのですよ。」
と、思いっきり開き直ったコメントを出していました。
こんな発表を聞くと、イギリスらしいなあ、と思ってしまいますが、ドラクエと違って一度かかった呪文がさめることは当分なさそうです。



posted by fumifumi at 00:00| Comment(16) | TrackBack(0) | ☆英国びっくり体験記! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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