2005年07月08日

海外生活とテロ

「ついに起きたか」というのが、筆者をはじめロンドン滞在経験者の多くの率直な反応ではないでしょうか。

筆者が昨日のロンドンの同時多発テロについて知ったのは、ワシントン時間の朝のニュースででした。
今回の同時多発テロは、朝のラッシュアワーのバスや地下鉄を無差別に襲った卑劣な犯行で、すでに国際テロ組織「アルカイダ」が犯行声明を出していますが、ロンドンに数多く住むアラブ系住民も相当数巻き添えになったに違いありません。

特に、筆者がこの春まで毎日のように通っていた「EDGWARE ROAD」駅(下写真は昨夏に撮ったもの)も標的になるなど、普段何気なく通っていた景色がニュースで繰り返し流れる様子はとてもショッキングでした。

edgware road

ブレア首相は「彼らがなにをしようと、わが国そして世界中の文明諸国が大切にするものをぶちこわすことはできない」と非難しましたが、全くその通りです。

今回のテロが米国やスペインで起きたテロと大きく異なるのは、その可能性がたびたび指摘されていながら防ぎきれなかったことにあります。
イギリスでは、かねてから新聞などで繰り返し「TERROR ALERT」のニュースが流れ、またロンドン地下鉄は100年以上たつので老朽化が激しく、テロにねらわれやすいことは誰の目にも明らかでした。
たとえば、路線によっては下の写真のように車体とトンネルの間に隙間が全く無いので、火災などの時に先頭車または最後尾から前方や後方へしか逃げ道が無いのです。

ぴったり

昨春にマドリードで同時列車爆破テロが起きたとき、ロンドン警視総監は「ロンドンで起きないとは奇跡だ」と語っていたほどです。

今回のテロについて、やはりロンドン勤務経験のある毎日新聞の岸本氏は、同紙の中で「この衝撃は想定外の驚きからではなく、『やはり起きたか』という落胆から来るだけに重くて苦しい。」と書いていますが、筆者も全く同じ気持ちです。

今回の事件を受けて、イギリスの世論がどう動くのか。政治情勢からスペインのようなことは起きないと思いますが、正直なところ全く予想がつきません。
「対テロ戦争」というと聞こえはいいけれど、誰を相手にどのように戦うのか、間違った方向に進まないよう願います。



posted by fumifumi at 15:16| Comment(16) | TrackBack(0) | ☆英国びっくり体験記! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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