2005年09月04日

カトリーナと貧困黒人層

ハリケーンが通り過ぎてから一週間が経とうとしているのに、いまだに被害の全容も把握できない・・・。
今週のアメリカは、ハリケーン「カトリーナ」(katrina)のショッキングなニュース一色でした。
「まるで市街戦」「第三世界の難民キャンプ並み」と言う言葉に、被災者の一人が「我々は米国人。難民ではない!」と叫んでいたのが特に印象的でした。

壊滅的な被害を受けたニューオーリンズは、19世紀まで米国最大の奴隷市場があった地で、現在でも全米で2番目に所得の低い州だとか。
そして被災者のほとんどは、市から避難する手段を持たなかったアフリカ系(黒人)の人々です。
今回の災害は、図らずも絶望的に広がったままのこの国の所得格差と人種格差を浮き彫りにする結果になりました。
カミングス下院議員は記者会見で「2005年の嵐で生死を分けたのは、貧困と肌の色だったと後に言われるようなことがあってはならない」と話していましたが全くそのとおりで、一刻も早く救助が進むことを願うばかりです。

世界唯一の超大国と言われて久しい米国ですが、その現実は国民健康保険も無く、無保険の人が約4300万人と人口の15%を占めている上に、生活保護も受給を数年で打ち切られてしまうなど、まさしく弱肉強食の国です。
その現状を目の当たりにすると、「弱者を切り捨てることで強くなった国」という、筆者が以前住んでいたイギリスとはまったく逆の印象を強く受けます。

ニューオーリンズは実に住民の67%が黒人だそうですが、実はここワシントンも住民の65%が黒人です。
やはり人種によってはっきりと住むエリアが分かれているのが現状です。
黒人の多いエリアに行くと、なんとなく人種間格差への不満が燻っているような荒んだ雰囲気を感じます。

筆者もわずかながら募金させていただきましたが、赤十字(http://www.redcross.org/)にすでに2億ドルの募金が寄せられた、という盛んなチャリティー精神がせめてもの救いでしょうか。



posted by fumifumi at 15:00| Comment(20) | TrackBack(0) | ■米国あれこれ体験記! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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