2004年10月15日

「地球の暮らし方」への抗議

筆者は非常に慎重な性格なので、イギリスに来る前から情報収集を怠らず、万全の準備の上でやってきました。

その中でも特に役に立ったのが、ダイヤモンド社刊「地球の暮らし方」です。
この本は、住まい、学校、仕事の探し方からビザについての情報まで、安全で快適なイギリス生活のノウハウを、イギリスに住む先輩たちが書き下ろした”暮らす”ための本格マニュアル(本の帯から丸写し)。

とにかく、とくに最初の1,2ヶ月は、この本のおかげでかなりスムーズにイギリス生活に入れたと言っていいでしょう。

しかし、筆者が唯一この本について抗議したい部分があります。
それは下記の一節。

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●「銀行、郵便局は信用が売り物」という日本の常識は、こちらでは通用しない。せめて金額だけでも正確に処理してほしいところだが、間違いも多いようだ。ステートメントが送られてきたり入金/引き出しの際には、よくチェックすることを心がけたい。
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この文は、読者投稿なのか、あるいは編集部が書いたのかは分かりませんが、いったいいつの情報をもとにしているのでしょうか。
ひょっとして30年前の話じゃないの?
そもそもイギリスの銀行に失礼な話だし、ロンドンといえば、ニューヨークと並ぶ金融の先進地ですよ。銀行には安心してお金を預けてよいことをここに明言しておきます。

ところで、そんなある日のこと、大家から電話がかかってきました。
「ちょっと、家賃をいつまでも送ってこないのは、いったいどういうわけ!?」
ぷるぷると怒りに打ち震えているのが、電話越しに伝わってきます。

え・・、そんなはずは・・・。
もう2週間も前に、ちゃんと振り込んだはず。
ちゃんとレシートだって持ってる。

「ちょっと待って。銀行に確認してみます。」
そう言って、あせる筆者は、あわててA銀行に電話をしました。

そして相手にレシートの確認番号(?)のようなものを伝えると、A銀行の行員は

「ちょっと待ってて。今探してみるわ。」

と言われ、待つこと5分。

「あった、あった。探したらあなたのお金、見つかったわよー。今から送金するわね。」

「あ、それはよかった。お願いします〜。」

・・・。

ちょっと待て!
お前ら、いったい、俺の大切なお金をどこにしまいこんでいたのだ!
ありえねえ・・・。

ちなみに経営不振のA銀行は、その後スペインの銀行に買収されてしまいました。
すべて消えてなくなれ、イギリスの銀行!!
・・・ということで、「地球の暮らし方」の情報はきわめて正しかったのでした。



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2004年09月20日

免許書換えの落とし穴

先日の、日本の免許をイギリスの免許に書き換える、という話の続きです。
ところが、今回は、イギリスに来て以来最大の落とし穴にはまってしまったので、その顛末を書こうと思います・・・・゚・(ノД`)・゚・。。

まず最初に説明すると、日本の免許をイギリスの免許に書き換えるには、以下を用意する必要があります。

D1の書類(郵便局でもらってきて記入)
パスポート
「英文自動車運転免許証 抜粋証明書」 (日本大使館で申請すれば1週間で交付される。交付手数料11.5ポンド)
日本の運転免許証(回収されます)
パスポートサイズ写真1枚
手数料 38ポンド (約7400円)

このうちパスポートについては、窓口に直接持っていけばその場で返してくれる、と知人から聞いていたので、直接窓口に行くことにしました。

翻訳証明はすでにもらったので(少し前の日記参照)、今度はそれを持ってウィンブルドンにあるドライバー・アンド・ヴィークル・ライセンシング・エージェンシー(DVLA)へ。
ここはまあ、東京で言えば鮫洲の運転試験場みたいなものでしょうか。窓口だけでコースは無いけど。

DVLAはウィンブルドンの駅を出てすぐのところにあって、簡単に見つかりました。
ところが、中に入ると異様な光景が・・・。

大きな待合室の中に30人がけくらいの巨大な長いすが3つならんでいて、どうも長いすに座った状態で行列を作っている様子。
前の人が空くと、順番に座る位置をずれていくのです。
なんとめんどいシステム・・・。

ほとんど待つ人もいないのに整理券システムを導入していた日本大使館とはえらい違いです。
ここの国民には整理券の仕組みを理解するのは無理なのでしょうか?
あるいは、導入してもすぐ壊されちゃうからダメなのかなあ。
なんて考えつつ、仕方なく列に並びました。

並んでいたのはおよそ90人くらい。
日本パスポートを手にしている日本人も数人見かけました。

並ぶこと1時間あまり、いよいよ窓口が目の前まで近づいてきました。
と、そのとき、窓口の横にある小さな張り紙に、とんでもないことが書かれているのが目に入ったのです。

「2003年8月より、DVLA窓口にお持ちいただいたパスポートは、すべてスウォンジーの本部に送付して審査を経ることになりましたので、返却は郵送にて1月ほど後になります。」

がーん。
そういう大事なことは入り口のところにでっかく張ってよ・・・!
実は週末に飛行機で旅行に出かけることになっているので、ここでパスポートを預けるわけにはいかんのです。
あわわわ、と焦っているうちに、あっという間に筆者の番になりました。

仕方なく、係員におそるおそる尋ねてみます。

筆者「あの〜。パスポートって、今日返していただくわけには行かないでしょうかね・・・?」

係員「ダメ!(キッパリ)」

筆者「・・・」

というわけで、1時間半近く並んだ苦労は、たった3秒で水泡に帰したのでした。
ウェブサイトや説明の冊子もちゃんと読んだのに、なんでそんな大事なことが小さな張り紙以外どこにも書かれてないのさ・・・。

というわけで、免許の申請は来月に再挑戦ということになりました。
道のりは遠かった・・・_| ̄|O



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2004年09月15日

日本大使館で見たもの

イギリスに来て以来はじめて日本大使館(総領事館)に行ってきました。
というのも、ビザの問題も無事に片付いたので、ここらへんで日本の運転免許証をイギリスの免許に切り替えようと思い、その手続きに行ったのです。

今持っている日本の免許があと2ヶ月ちょっとで切れてしまうということもあるので、ちょうどよいタイミングかな、と。

ちなみに日本の免許をイギリスの免許に切り替えるには、まず大使館に行って日本の免許の翻訳証明を申請します。
この手数料は11.5ポンド(約2300円)。

それから、イギリスの運転免許エージェンシーに申請に行くことになります(郵送も可)。
ロンドンの場合はウィンブルドンにあって、手数料38ポンド(約7500円)で、10年間有効の免許がもらえます。

イギリスの日本大使館は、一等地のピカデリーサーカスからも程近いグリーンパークの近くにあって、なかなかよい環境。
入り口を入ると、空港のような金属探知ゲートのセキュリティーチェックがあったりして、けっこうものものしい雰囲気でした。

さて、中に入ると、日本では当たり前のものなのですが、イギリスに来て以来、はじめてあるものを発見してしまいました。
それは、順番待ち用の番号札の書かれた整理券のシステムです。

日本では、銀行や郵便局、旅行代理店などあちこちでこれを見かけますが、考えてみるとイギリスに来てからは、なんとこれまで一度も見たことがありませんでした。
その代わり、どこへ行ってもうんざりするほどの長蛇の列に並ばなくてはならないので、それだけでくたくたになってしまうのが常です。

この異常なほどの行列好き(?)はヨーロッパ共通のものだろうか、と思っていたら、先日行ったスウェーデンの両替所では番号札制が採用されていて、ものすごく感激した覚えがあります。
日本から来た観光客だったら、きっと気にも留めないことなのだろうけど・・・(笑)。
やはりこの行列好きはイギリス人特有のものなのかもしれません。

ともかく、あっさりと翻訳証明をゲットしました。
うまくいけば来月にも真新しいイギリスの免許が手にできそうです。

さあて、あとは一緒にドライブに行ってくれる人を探すだけだぞっと・・・(!)



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2004年09月05日

涙と感動のビザ更新

イギリスの入国審査の厳しさには定評があります。
最近特に厳しくなって、空港でのビザ更新はできなくなった、と聞いていましたが、あえてヒースロー第3ターミナルへ強行突破にのぞむ、という無謀とも思える計画を実行しました。

こちらの手持ちの武器(書類)は、教授からの招待レター、フェローシップの証明書、日本の某国立研究所の身分証明書(ここからの派遣という形になっている)、帰りの航空券、といったところ。
狙うは、残りの滞在予定期間・6か月分の滞在許可証です。

しかし、やはり厳しかった。
一通りの書類を見せたものの、前回のビザの記録を見つけ、審査官の顔色が変わりました。

「空港では更新はできないことになってるのよ。どうしてホーム・オフィスに更新手続きに行かなかったの?」

う・・・、とここで一瞬ひるんだものの、こちらも反撃に出ます。

「だって、昨日までスウェーデンの学会に発表に行っていたんですよ。パスポートを預けたら出国できなくなっちゃったでしょ。」

今から思うと、この発言が大きな意味を持ったように思います。
というのも、どうやらホーム・オフィスに更新にいけない正当な理由、というのが大事だったみたいです。

本当は、ホーム・オフィスに更新に行ったら手数料250ポンド(約5万円)もとられる、というのも隠れた理由の一つだったんだけど、もちろんそんなことは言いません。
そんなことを言ったら、即強制送還になるのは目に見えていますからね。

さらに、ここでうしろで待ち構えていた(あらかじめ頼んでおいたんだけど)教授(イギリス人)も、すかさず説得に加わりました。

「私がプロジェクト・リーダーの教授ですが、彼はわれわれの研究に本当になくてはならない人材なんですよ。」

「あら、そうでしたか。おほほ。」

と、ここでどういうわけか、審査官が急ににこやかに。
ちょっと腑に落ちない対応です。

そして、最後には、教授の奥さんまで加わって、なんと3人がかりでの説得。
ついに審査官も困った様子で、チーフのいるオフィスに行ったり来たり、あれこれ質問もされつつ、1時間近くも待たされました。

そして、
「こんどはちゃんとホームオフィスに行かなきゃダメよ」
と言われたものの、ついに「Leave To Enter For Six Months To Work With XXX Institute.」と書かれたスタンプをゲット!

長かった〜。
映画のラストシーンのような、感動のテーマソングが頭の中いっぱいに流れました。

それにしても、第3ターミナルはうわさに聞いてはいたものの、やはり厳しいですね。
列の前後50人ほどはアフリカ系ばかりだったし、横のカウンターでも、

「なんで前回は入国拒否されたのですか?」

なんて質問があちこちから聞こえてきました。

今回、第3ターミナルは初めて使ったんだけど、やはり第4ターミナルのKLMがいいや、とつくづく思ったのでした。
疲れた・・・。



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2004年07月28日

ロンドンでのフラット探し

昨日の続きです。
ロンドンでフラットを探すときは、日本のように不動産屋を介するのではなくて、「LOOT」(オンライン版もあります)や、イブニング・スタンダードのような情報紙の個人広告を見て、広告主である大家に直接電話するのが一般的となっています。

僕もこの方法を同僚から薦められたので、渡英後まもなく、さっそく良さそうな条件のところに電話をしてみました。

僕「もしもし。あのー。LOOTの空き部屋の広告を見てお電話したのですが・・・」

大家「ふむ。おぬし、わしのフラットを見たいと申すか・・・。よかろう。今から来るが良い。住所はXXXの○○○じゃ。」

僕「はい。ありがとうございます。ところで、あなたのお名前は?」

大家「むう。わしの名か? わしの名は・・・・・・フセインじゃ。」

僕「・・・・・・」

こんな感じで、大家はアラブ系の名前であることが多いとは聞いていましたが、よりによってフセインとは・・・。

そんなわけで、おそるおそるフセイン氏のフラットを訪ねることになったのでした。

彼のフラット、日本で言う1Kのような間取りで、広さは申し分なかったのですが、問題はなんとシャワー、ガスがコイン式だったのです。
これは、コインを投入すると、決まった時間だけシャワーやガスが使用可能になる、というもの。
さすがに、真冬の寒さのなかコインを切らして凍える、などという事態は考えただけでも恐ろしいので、あっさり却下としました。

イギリスにはいまだにこんな旧式のフラットが数多くあるようですが、こんな物件でも週180ポンド(約3万6千円)、すなわち月約15万5千円もの家賃を取るのですから、いかに今のロンドンが異常な住宅価格かがお分かりいただけるかと思います。
それも、この物件はイーリングといって東京で言えば荻窪のようなところで、決して特別に家賃の高いエリアというわけではないです。

さて、コイン式の光熱関係のシステムについてですが、次に訪れたフラットではちょっと進んでいて「プリペイドカード式」というところもありました。
これは、コインではなくて、ガスの元栓の部分などにカードの差込口があって、ニュースエイジェントや郵便局であらかじめ買っておいたカードを差し込んで、その料金分が使用できる、というもの。
前回、コイン式のところを見たあとだっただけに、一瞬「おお。これは便利そうだー☆」と危うくだまされそうに(?)なりましたが、考えてみたらコイン式の場合と根本的な問題は何も変わってない、ということに気づき、やっぱり却下しました。

今のイギリスの好景気の勢いを考えると、こんな時代遅れのフラットがいまだに多いことは不思議な気もします。

90年代の日本は「失われた10年」と呼ばれることが多いですが、サッチャー政権が誕生した79年までのイギリスも、経済の低迷が続き「失われた10年」と呼ぶべき状態にあったそうです。
また、サッチャー氏による国営企業の民営化などの構造改革は非常に劇的なもので、経済が再び回復軌道に乗るまでにかなりの年月を要しました。
そのため、その時点でイギリスは他の先進諸国にかなりの遅れをとってしまったため、現在に至るまで長く続く好景気は、その遅れをキャッチアップする過程である、と考えられているそうです。

在住者としてみれば、一刻も早く遅れを取り戻していただきたいものですが、イギリス人ののんびりとした性格や、古いものに価値がある、と考える価値観などともあいまって、まだまだ時代遅れのものも健在、というのが今のロンドンの姿なのかもしれません。



posted by fumifumi at 00:00| Comment(13) | TrackBack(0) | ☆英国生活ことはじめ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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